現代人のメンタル状況を調査すると、非常に悪い状態になっているというニュースを耳にします。
一方で世界の富の総量はどんどん増えていっています。
衣食住はある程度の人に最低限行き渡るようになっていますよね。
そのように富の総量は増えているのにもかかわらずなぜメンタルの状況は悪くなっているのでしょうか?
そもそもメンタル状況が悪いとはどのような状況なのでしょうか?
そんなことを考えていた時にふと手に取った一冊です。
メンタル脳
タイトルとしては非常にシンプルですが著者のアンデシュ・ハンセンの作品の中では比較的読みやすい部類かなと思います。
①感情が”なぜ”存在しているのかを理解した
感情は人間の機能として備わっているものです。
これは”生きる”為になにかしらの必要な機能であると考えられます。
ですが現実では感情によって失敗してしまうケースがよく見られます。
(人間関係、投資、ビジネスなど)
そもそも感情はなぜあるのでしょうか?
これは昔”生きる”為には非常に危険の多い環境であったことから脳が自分自身を守るための機能であると考えられています。(詳細は本書を読んでみてください)
つまり機能的には昔の時代に合わせてある機能で現代には少しずつずれてきている部分(機能)があります。
そのため感情によって失敗してしまうケースが増えているのだと理解しました。
②”幸せ”とはどんなものか把握した
”幸せ”になることは誰もが目指すものですが、そもそも”幸せ”はどのようなものか説明できますか?
(私は全くできませんでした。あまり真剣に考えたこともありませんでした。)
その点を学ぶことが出来ます。
本書では”幸せ”は時間軸的に短いもので、短いからこそ人は幸せを求めていると理解しました。
ずっと”幸せ”な状態になることは難しいです。
どうしても”比較”してしまう部分があるため、ずっと”幸せ”を漢字つためには常にアップデートして前よりも良い状態をキープする必要があります。
これは現実的ではありません。必ずアップダウンがあるはずです。
それを理解することで”幸せではない時間”を受け入れやすくなりました。
そのような時間は次の”幸せ”を得るために必要な時間ですね。
③”うつ”にならないようにすべきことが見えてきた
”うつ”という状態を避けるために必要なポイントを学ぶことができました。
その中でも最も大切だなと思うのは「運動」です。
これはここまでの脳が昔の仕組みのままである点を踏まえると納得できるものがありますね。
人間も動物の一種ではあるので運動によって体に様々な良い影響を与えることが出来ます。
現代ではどうしても忙しかったり、時間がとれず運動が中々できないように感じられますが、少しでも時間を増やす努力をして運動習慣をつけるべきだと感じました。
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